2019年04月04日
2馬力カヤック計画その2~アクセルグリップ編~
1986年製 YAMAHA 2B 6A1 という2馬力エンジン。
前回はエンジンのオーバーホールの記事を書きました。
今回はアクセルグリップ化とランヤード付きのキルスイッチを追加をしたので書いていこうと思います。

このエンジンは見ての通り、スロットル(アクセル)がフロントパネルにあってつまみを上下することで速度を調整します。
これはカヤックではとっても不便なのでハンドル部にアクセルが欲しい
とはいえ、ネットで調べても意外と少ないヤマハ2Bのアクセルグリップ化の情報
わずかな情報を参考にしつつ、キャブレターにはなるべく手を加える事なく改造したい。
で、とりあえず自転車屋さんでハンドルグリップとグリップタイプの変速器とワイヤーを通すアウターを買っておきました。
一番悩んだのが自転車のハンドル径と同じ22mmのパイプを調達する事。なかなか22mmパイプってホームセンターで売ってないし、ネットで買うと意外と高い。
そんな時、百均で見つけた伸縮するつっかえ棒。親切にも外形22mmってパッケージに書いてあった。
強度、耐久性は大いに疑問があるものの、とりあえず作ってみよう。
まずは太い方のパイプをちょん切って・・。

ハンドルも長くしたかったから延長分も考慮して長めに切りました。
それにグリップとギアを付けてみました。

いい感じ。
本体に付けてみましょう。純正ハンドルは引っ張れば抜けます。
そこにパイプをはめてエポキシパテで固定しました。

キャブレター部分をどうしようか悩みましたが、1cmのアルミ板を曲げてステーを作り、アルミパイプでアウター受けを作り、ワイヤーで直接スロットルバーを持ち上げる事にしました。
こんな感じ。ステーとアウター受けはエポキシ接着剤で接着しました。

スロットルバーの頭が釘みたいになってるのでそこに針金を巻いて、針金とワイヤーを圧着してとめました。
後から判明したのですが、エンジンの向きが後ろ向きの状態でワイヤーの取り回しをしてしましました
カバーを付けてカヤックに付けてみたら、ワイヤーがいろんな所に引っかかりました><
ちゃんとした向きでワイヤーの取り回しを再セッティング。ワイヤーの長さ足りるかな・・・・
下からではなく、上からワイヤーを出すことで、なんとか回してもどこにも干渉せずに、かつハンドルを後ろに倒しても大丈夫な取り回しができました

この方法だとハンドル部でもレバー部でもどちでも操作できます。
連動はしないのでアクセル操作の時はレバーは最小で、レバー操作の時はアクセルは最小にすれば動作に支障ありません。
続いて、ランヤード付きのキルスイッチの増設です。
フロントパネルのキルスイッチは押しずらいし、もし走行中に落ちたらカヤックだけ走り続けてしまいます。
スクリューに巻き込まれたら命も危ういので重要なパーツです。
ハンドルへの取り付けにはこれまた百均で売っていた自転車用のライトを使いました。
使いたいのはライトではなくハンドルに固定する部分だけ。

キルスイッチを付けるために2cmのアルミ板に穴を空けてL字に曲げたパーツを作りました。

これをこんな感じで付けました。

で、キルスイッチを付ます。

配線は、元のキルスイッチの配線から並列でつなぐだけです。
で、最終的にこうなりました。

カヤックに搭載するとこんな感じです。

もうちょっとハンドル長くてもよかったかな~。
とりあえずエンジンの改造はこれにて終了~
次はカヤックエンジンマウント&サイドフロート編を書きたいと思います。
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前回はエンジンのオーバーホールの記事を書きました。
2019/04/03
今回はアクセルグリップ化とランヤード付きのキルスイッチを追加をしたので書いていこうと思います。

このエンジンは見ての通り、スロットル(アクセル)がフロントパネルにあってつまみを上下することで速度を調整します。
これはカヤックではとっても不便なのでハンドル部にアクセルが欲しい

とはいえ、ネットで調べても意外と少ないヤマハ2Bのアクセルグリップ化の情報

わずかな情報を参考にしつつ、キャブレターにはなるべく手を加える事なく改造したい。
で、とりあえず自転車屋さんでハンドルグリップとグリップタイプの変速器とワイヤーを通すアウターを買っておきました。
一番悩んだのが自転車のハンドル径と同じ22mmのパイプを調達する事。なかなか22mmパイプってホームセンターで売ってないし、ネットで買うと意外と高い。
そんな時、百均で見つけた伸縮するつっかえ棒。親切にも外形22mmってパッケージに書いてあった。
強度、耐久性は大いに疑問があるものの、とりあえず作ってみよう。
まずは太い方のパイプをちょん切って・・。

ハンドルも長くしたかったから延長分も考慮して長めに切りました。
それにグリップとギアを付けてみました。

いい感じ。
本体に付けてみましょう。純正ハンドルは引っ張れば抜けます。
そこにパイプをはめてエポキシパテで固定しました。

キャブレター部分をどうしようか悩みましたが、1cmのアルミ板を曲げてステーを作り、アルミパイプでアウター受けを作り、ワイヤーで直接スロットルバーを持ち上げる事にしました。
こんな感じ。ステーとアウター受けはエポキシ接着剤で接着しました。

スロットルバーの頭が釘みたいになってるのでそこに針金を巻いて、針金とワイヤーを圧着してとめました。
後から判明したのですが、エンジンの向きが後ろ向きの状態でワイヤーの取り回しをしてしましました

カバーを付けてカヤックに付けてみたら、ワイヤーがいろんな所に引っかかりました><
ちゃんとした向きでワイヤーの取り回しを再セッティング。ワイヤーの長さ足りるかな・・・・

下からではなく、上からワイヤーを出すことで、なんとか回してもどこにも干渉せずに、かつハンドルを後ろに倒しても大丈夫な取り回しができました


この方法だとハンドル部でもレバー部でもどちでも操作できます。
連動はしないのでアクセル操作の時はレバーは最小で、レバー操作の時はアクセルは最小にすれば動作に支障ありません。
続いて、ランヤード付きのキルスイッチの増設です。
フロントパネルのキルスイッチは押しずらいし、もし走行中に落ちたらカヤックだけ走り続けてしまいます。
スクリューに巻き込まれたら命も危ういので重要なパーツです。
ハンドルへの取り付けにはこれまた百均で売っていた自転車用のライトを使いました。
使いたいのはライトではなくハンドルに固定する部分だけ。

キルスイッチを付けるために2cmのアルミ板に穴を空けてL字に曲げたパーツを作りました。

これをこんな感じで付けました。

で、キルスイッチを付ます。

配線は、元のキルスイッチの配線から並列でつなぐだけです。
で、最終的にこうなりました。

カヤックに搭載するとこんな感じです。

もうちょっとハンドル長くてもよかったかな~。
とりあえずエンジンの改造はこれにて終了~

次はカヤックエンジンマウント&サイドフロート編を書きたいと思います。
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2019/06/04
2019年04月03日
2馬力カヤック計画その1~エンジン編~
前々から頭の中で構想を練っていたカヤックに2馬力エンジンを付けて2馬力ボート化する計画。
その名も【2馬力カヤック計画!】
とりあえずヤフオクで中古のエンジンを2万円弱で落札したのが2018年の12月のこと。
1986年製のYAMAHA 2B 6A1 という2ストの二馬力エンジンです。
一応動くけどジャンク品扱いでというエンジンだったから割と安く落札できた。

(写真はカバーを外した状態です。)
30年以上前のエンジンでジャンク品が2万円もするのが俺的にはビックリなのですが・・・
それだけ2馬力エンジンの需要があるという事なのだろう。恐るべし2馬力エンジン。
その頃はとにかく安く買って、オーバーホールして使えるようにしようという考えしかありませんでした。
ヤマハはネットのパーツカタログから部品と値段が参照できるからとても便利なのです♪
ガスケットとかインペラとかオーバーホールに必要な部品の一つ一つは数百円からで、安いもんだ♪と思っていました。
(同年式のカタログは無いので一番古い型式のを参考にしてました。)
ちなみにエンジンの整備とかはド素人です
エンジンが届いて、とりあえず動作確認してみました。
何度かリコイルを引っ張ると・・・
ブルブルブル~~!ちゃんとエンジンがかかりました!
・・・っほ。よかった。ちゃんとかかって。

検水口からもちゃんと水が飛び出てきてました。
ただ一つ問題発見!
キャブレターから燃料がポタポタと漏れまくってました。

キャブのガスケットを交換すれば治るのかな?でももっと上の方から漏れてるような・・・?
まぁとりあえずオーバーホールしなきゃね!
ガスケットとかオイルシールは基本全部交換ってネットに書いてあったぞ。
インペラもだいぶ劣化してるだろうから交換しなきゃだよね?
プロペラも予備部品として用意しとかなきゃ。
割ピンとかシャフトピンとかプロペラのピンも予備に買っておこう。
分解前だったけど、バラしたらすぐ組み上げたかったのでネットのパーツカタログから必要そうな部品をどんどんリストアップしていきました。
この時、俺は致命的なミスを犯しておりました。
一つ一つの部品は安いけど、合計をまったく計算してなかったのです
リストをもって近くのマリンショップに注文しに行きました。
古いエンジンなので、部番が変わってたり、欠品してたりしたけど親切なショップの社長が同等品や新部番の物を探してくれました
そして合計金額を聞いて衝撃の事実が・・・!
部品代だけで約2万円!
なんという事でしょう。
本体とほぼ同じ金額じゃないか。
でもこの時はやる気に満ち溢れていました。
それにせっかく買ったエンジンを甦らそうと息巻いておりました。(普通に動いてるエンジンだけど
)
これらの部品を買って整備することで安心して使えるエンジンになるのなら致し方ないだろう。
さすがにこんな古いエンジンを整備なしで使うのは怖いしね
自分で整備することに意義があるんだ。海上でトラブルがあってもある程度知識をもって対処できるようにしておきたいし。
と、自分に言い聞かせてそのまま注文しました。
で、届いたパーツはコレです。プロペラが一番高かったかな?

オーバーホールしなきゃと思いつつも寒さでなかなかやる気が出ない日々が続きました。
やばい、このままじゃ整備するまえに春が来てしまう!と思ってやっと整備し始めたのが2月末の事。
寒いの嫌だし、部屋の中に持ち込んで作業することにしました。初めから部屋に持ち込めばよかった^^;

まずはロアーケースから。
だいぶ古いからボルトの固着が心配だったけど意外とすんなりバラせました。


次はシャフトを抜いてっと。

そしてインペラが入ってるウォータポンプカバーを外しましょう。
ビスを回してると・・・
パキッ!

ええええええええええええっ!
ウォーターポンプカバーが割れました。。
電食でもろくなってたらしい。
こ、これならパーツ買い足せば大丈夫なはず。
作業続行です。。
カバーを外すとやっとインペラが出てきました。

なんかサビてるけど思ったほどボロボロじゃなかった。
でも、インペラが収まってるアルミのケースがなんか歪んでるぞ?
これはきっとよろしくないだろうからちょっと治そうかな。
アルミのケースを取ろうと試行錯誤してると・・・
メキッ

うわぁぁぁぁぁぁぁ
ロアーケース本体の位置決めピンがある部分が欠けました。
こ、これはヤバそうだ。
慌ててネットでパーツカタログを参照してみる。
ロアーケース・・・・<生産終了>
なんてこった~っ。。
明日、ショップに連絡して調べてもらおう。
気を取り直して、アッパーケーシングも分解しとこう。
こちらも特にボルトの固着もなくすんなり分解できた。

古いからもっと塩が溜まって水路を塞いでいるのかなーと思ってたけど、塩の塊はほとんどなかった。
塩で白くなってるところを磨いて綺麗にして、固着してたガスケットを彫刻刀とカッターでそぎ落としました。
黒いすすもキャブクリーナーとかパーツクリーナーで拭いておいた。
本当はエンジンヘッドもばらしてシリンダーとかも綺麗にしようと思ってたんだけど、ロアーケースの事もあったから不具合が確認できない場所をむやみにバラすのは辞めようと思いました
翌日、ショップにロアーケースを問い合わせしてみたら、ネットのパーツカタログで生産終了になってればショップでもほぼ手に入らないらしい事を聞いて、絶望した
ところが数分後、ショップから着信があり一つ新しい年代のパーツなら在庫あるよ!と連絡がきた。
色が違うだけで、形は一緒だという事らしい。調べてくれたショップの社長に感謝!
次の休日、ショップに行きロアーケースとその周辺の壊れた部品を注文してきた。
さらに2万円の部品代追加。
ここまで来たらもう後には引けないのですよ。
安物買いの銭失いとはまさにこういう事だろうね。。。。
6万あれば高年式の程度のいい中古エンジンが買えたなぁ。
6万あれば中国メーカーの新品エンジンも買えたのに。
6万あればごく稀に出品される同等の国産新品エンジンだって余裕で買えたなぁ。
さて。
部品が届いたのでオーバーホール続行です。

ここまでしたら、オーバーホールというより、レストアかな?!
新しいロアーケースと古いロアーケースです。

新しいロアーケースを見て気付いたのですが、古い方にはアノードがそもそも付いてないんだね。
アノードとはスクリューが回って起こる静電気?を吸収?してくれる役割を果たす亜鉛のプレートです。
アノード付いてないから付けなきゃと思ってアノード自体は買ってたんだけど、そもそも取り付けする場所が無いのは気付かなかった^^;
だから電食で塗装のハゲとかアルミがもろくなってたんだろうね。
ロアーケースと中身はかなり新品部品になりました。ギアとベアリング以外はほとんど新品交換になったかな

そうそう、キャブを分解してて、燃料がポタポタ漏れまくってた原因が判明しました。
燃料が溜まるところの弁が上手く閉まらなかったようです。
トイレのタンクと同じ仕組みだね。フロートが浮くと銅の金具が押し上げられて燃料弁が閉まってそれ以上燃料が落ちてこない仕組み。銅の金具を曲げてやってしっかり弁が閉まる様にしたら治りました。


初見で発覚した唯一の不具合は金具の調整だけで治ったという。。。
一通り組みなおしてみました。この時はもう3月になっていました。
そしてエンジン始動試験。
エンジンは無事に掛かってくれました
検水口からは水鉄砲のように勢いよく水が出てきました。

とりあえずエンジン機関部の整備はこれで終了ということで。
今後は、アクセルが本体のレバー式なのでアクセルグリップ化をする予定です。
あと、ストップスイッチが押しずらいし安全面も考慮してクリップコード付きのキルスイッチを付ける予定です。
次の記事
その名も【2馬力カヤック計画!】
とりあえずヤフオクで中古のエンジンを2万円弱で落札したのが2018年の12月のこと。
1986年製のYAMAHA 2B 6A1 という2ストの二馬力エンジンです。
一応動くけどジャンク品扱いでというエンジンだったから割と安く落札できた。

(写真はカバーを外した状態です。)
30年以上前のエンジンでジャンク品が2万円もするのが俺的にはビックリなのですが・・・

それだけ2馬力エンジンの需要があるという事なのだろう。恐るべし2馬力エンジン。
その頃はとにかく安く買って、オーバーホールして使えるようにしようという考えしかありませんでした。
ヤマハはネットのパーツカタログから部品と値段が参照できるからとても便利なのです♪
ガスケットとかインペラとかオーバーホールに必要な部品の一つ一つは数百円からで、安いもんだ♪と思っていました。
(同年式のカタログは無いので一番古い型式のを参考にしてました。)
ちなみにエンジンの整備とかはド素人です

エンジンが届いて、とりあえず動作確認してみました。
何度かリコイルを引っ張ると・・・
ブルブルブル~~!ちゃんとエンジンがかかりました!
・・・っほ。よかった。ちゃんとかかって。

検水口からもちゃんと水が飛び出てきてました。
ただ一つ問題発見!

キャブレターから燃料がポタポタと漏れまくってました。

キャブのガスケットを交換すれば治るのかな?でももっと上の方から漏れてるような・・・?
まぁとりあえずオーバーホールしなきゃね!
ガスケットとかオイルシールは基本全部交換ってネットに書いてあったぞ。
インペラもだいぶ劣化してるだろうから交換しなきゃだよね?
プロペラも予備部品として用意しとかなきゃ。
割ピンとかシャフトピンとかプロペラのピンも予備に買っておこう。
分解前だったけど、バラしたらすぐ組み上げたかったのでネットのパーツカタログから必要そうな部品をどんどんリストアップしていきました。
この時、俺は致命的なミスを犯しておりました。
一つ一つの部品は安いけど、合計をまったく計算してなかったのです

リストをもって近くのマリンショップに注文しに行きました。
古いエンジンなので、部番が変わってたり、欠品してたりしたけど親切なショップの社長が同等品や新部番の物を探してくれました

そして合計金額を聞いて衝撃の事実が・・・!
部品代だけで約2万円!
なんという事でしょう。

本体とほぼ同じ金額じゃないか。

でもこの時はやる気に満ち溢れていました。
それにせっかく買ったエンジンを甦らそうと息巻いておりました。(普通に動いてるエンジンだけど

これらの部品を買って整備することで安心して使えるエンジンになるのなら致し方ないだろう。
さすがにこんな古いエンジンを整備なしで使うのは怖いしね

自分で整備することに意義があるんだ。海上でトラブルがあってもある程度知識をもって対処できるようにしておきたいし。
と、自分に言い聞かせてそのまま注文しました。
で、届いたパーツはコレです。プロペラが一番高かったかな?

オーバーホールしなきゃと思いつつも寒さでなかなかやる気が出ない日々が続きました。
やばい、このままじゃ整備するまえに春が来てしまう!と思ってやっと整備し始めたのが2月末の事。
寒いの嫌だし、部屋の中に持ち込んで作業することにしました。初めから部屋に持ち込めばよかった^^;

まずはロアーケースから。
だいぶ古いからボルトの固着が心配だったけど意外とすんなりバラせました。


次はシャフトを抜いてっと。

そしてインペラが入ってるウォータポンプカバーを外しましょう。
ビスを回してると・・・
パキッ!

ええええええええええええっ!
ウォーターポンプカバーが割れました。。
電食でもろくなってたらしい。
こ、これならパーツ買い足せば大丈夫なはず。
作業続行です。。
カバーを外すとやっとインペラが出てきました。

なんかサビてるけど思ったほどボロボロじゃなかった。
でも、インペラが収まってるアルミのケースがなんか歪んでるぞ?
これはきっとよろしくないだろうからちょっと治そうかな。
アルミのケースを取ろうと試行錯誤してると・・・
メキッ

うわぁぁぁぁぁぁぁ

ロアーケース本体の位置決めピンがある部分が欠けました。
こ、これはヤバそうだ。
慌ててネットでパーツカタログを参照してみる。
ロアーケース・・・・<生産終了>
なんてこった~っ。。

明日、ショップに連絡して調べてもらおう。
気を取り直して、アッパーケーシングも分解しとこう。
こちらも特にボルトの固着もなくすんなり分解できた。

古いからもっと塩が溜まって水路を塞いでいるのかなーと思ってたけど、塩の塊はほとんどなかった。
塩で白くなってるところを磨いて綺麗にして、固着してたガスケットを彫刻刀とカッターでそぎ落としました。
黒いすすもキャブクリーナーとかパーツクリーナーで拭いておいた。
本当はエンジンヘッドもばらしてシリンダーとかも綺麗にしようと思ってたんだけど、ロアーケースの事もあったから不具合が確認できない場所をむやみにバラすのは辞めようと思いました

翌日、ショップにロアーケースを問い合わせしてみたら、ネットのパーツカタログで生産終了になってればショップでもほぼ手に入らないらしい事を聞いて、絶望した

ところが数分後、ショップから着信があり一つ新しい年代のパーツなら在庫あるよ!と連絡がきた。
色が違うだけで、形は一緒だという事らしい。調べてくれたショップの社長に感謝!
次の休日、ショップに行きロアーケースとその周辺の壊れた部品を注文してきた。
さらに2万円の部品代追加。
ここまで来たらもう後には引けないのですよ。
安物買いの銭失いとはまさにこういう事だろうね。。。。
6万あれば高年式の程度のいい中古エンジンが買えたなぁ。
6万あれば中国メーカーの新品エンジンも買えたのに。
6万あればごく稀に出品される同等の国産新品エンジンだって余裕で買えたなぁ。

さて。
部品が届いたのでオーバーホール続行です。

ここまでしたら、オーバーホールというより、レストアかな?!
新しいロアーケースと古いロアーケースです。

新しいロアーケースを見て気付いたのですが、古い方にはアノードがそもそも付いてないんだね。
アノードとはスクリューが回って起こる静電気?を吸収?してくれる役割を果たす亜鉛のプレートです。
アノード付いてないから付けなきゃと思ってアノード自体は買ってたんだけど、そもそも取り付けする場所が無いのは気付かなかった^^;
だから電食で塗装のハゲとかアルミがもろくなってたんだろうね。
ロアーケースと中身はかなり新品部品になりました。ギアとベアリング以外はほとんど新品交換になったかな


そうそう、キャブを分解してて、燃料がポタポタ漏れまくってた原因が判明しました。
燃料が溜まるところの弁が上手く閉まらなかったようです。
トイレのタンクと同じ仕組みだね。フロートが浮くと銅の金具が押し上げられて燃料弁が閉まってそれ以上燃料が落ちてこない仕組み。銅の金具を曲げてやってしっかり弁が閉まる様にしたら治りました。


初見で発覚した唯一の不具合は金具の調整だけで治ったという。。。

一通り組みなおしてみました。この時はもう3月になっていました。
そしてエンジン始動試験。
エンジンは無事に掛かってくれました

検水口からは水鉄砲のように勢いよく水が出てきました。

とりあえずエンジン機関部の整備はこれで終了ということで。
今後は、アクセルが本体のレバー式なのでアクセルグリップ化をする予定です。
あと、ストップスイッチが押しずらいし安全面も考慮してクリップコード付きのキルスイッチを付ける予定です。
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